【感想】森見登美彦『夜行』夜行列車の淋しさと、大切にしたい言葉が溢れる物語。【文庫化】

【感想】森見登美彦『夜行』 ファンタジー

どうもSoneyuです!

年間300冊の本を読む本好きで、普段は書評や映画の記事を書いています!

さて、今回紹介するのは、読み心地が本当に夜行列車に乗っているかのような気分になる、森見登美彦さんの『夜行』。

今回2016年発売の本作が文庫化したということで、さっそく僕も読ませて頂きました!!

そのどこが面白いのか、ここがポイントだよというとこを分かりやすく紹介していくので、

本屋で気になったという方、買おうか迷っている方はぜひご覧ください!


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森見登美彦 著『夜行』あらすじ

内容紹介

怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語。
「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」
私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。

作者紹介

僕も調べて初めて知ったんですけど、作者の森見登美彦さんって、京都大学の農学部出身なんですね。

すごいエリート。まあ、小説家の中では、そう珍しくもないのか。

そんな森見登美彦さんですが、皆さんご存じ『夜は短し歩けよ乙女』、『ペンギンハイウェイ』を書いた作家さんです。

どちらも映画化されたので、かなり知名度は高いと思われます。

森見さんの特徴は、すごい小説家らしいことですね。

その世界観にあった文章で、幻想的な景色を作り上げる。

これがすごいんです。

『夜は短し歩けよ乙女』なんか、その最たるって感じでした。

本書『夜行』も、夜の怖さと美しさが存分に詰まった傑作ですので、

森見登美彦さんのファンでまだ読んでいない方は、すぐに買うことをおすすめします。

こんな人におすすめ!


  • 夜行列車が好き
  • 美しい風景に浸りたい
  • ゾクゾク、ワクワクしたい

感想【ネタバレなし】

まるで夜行列車のように

本書の構成は、「尾道」、「奥飛騨」、「津軽」、「天竜峽」、「鞍馬」の五つの地で起こるゾゾッとするようなお話を

まるで夜行列車に乗っているかのように旅していくというテイストになっています。

最初の3章あたりまでは、本当に意味不明なホラーのようなお話で、「いや、どういうこと?」って思いながら読んでたんですけど。

終章でなんとなくの形が見えてきて、最後は救いのあるような終わり方だったので、モヤモヤは残しつつも、気持ちよく読み終えた感じです。

忘れたくないと思う言葉

やっぱり読んで思うのが、文章の操り方がすごい上手いなって。

小説家だから当たり前なんだけど、なんかずっと覚えておきたくて、思わずメモしたくなるような言葉が、他の作家さんに比べて圧倒的に多い気がします。

綺麗だなーって思う言葉や、怖っ!って思う言葉もあれば、

その神秘性に何回も読み返しちゃうような言葉もある。大切にしたい言葉が溢れている作品です。

僕はそれがすごい夜行列車っぽいなって感じて、一つ一つの言葉をじっくり味わう感じがこの小説の良いところだなって改めて感じましたね。

自分なりの解釈

この作品は、ファンタジー要素が多めで、謎が謎として残るんですね。

だから、自分なりの解釈で謎を解明していく面白さがあります

読んでから、ここはこうじゃないかとか、ここはどうしても納得ができないとか、推理小説が好きな人はきっとそういう楽しみ方ができますね。

ネットで他の人の解釈を参考にしてもいいですし、小学館が出している『夜行を読み解くための10の疑問』を手がかりにしても良いと思います。

僕もまだ完全に読み切れたわけじゃないので、ここから第二ラウンドに入ろうかと思ってます。

まとめ

ここまで森見登美彦『夜行』の書評をしてきましたがいかがだったでしょうか?

森見登美彦さんのファンはもちろん、小説らしい小説を読みたいという人におすすめです。

夜行列車の車窓から見える景色が本当に綺麗で、僕も乗ってみたくなりました。

夜行列車の淋しさが詰まった作品を、ぜひ!

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