【感想】西尾維新『ヴェールドマン仮説』主人公は超エリート一家の落ちこぼれ!?“ヴェールドマン”の謎を暴け!!

ミステリー

どうもSoneyuです!

今回は、西尾維新さんの記念すべき100冊目となる『ヴェールドマン仮説』のレビューを書いていきたいと思います!

〈物語〉シリーズはアニメで全話見させてもらっていたので、西尾維新さんの小説を読むのは初めてだったんですけど、期待に胸膨らませてじっくりと読ませてもらいました!

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西尾維新『ヴェールドマン仮説』 あらすじ

おじいちゃんが推理作家で、おばあちゃんが法医学者、
父さんが検事で母さんが弁護士、お兄ちゃんが刑事で
お姉ちゃんがニュースキャスター、弟が探偵役者で妹はVR探偵。
名探偵一家のサポートに徹するぼくだけれど、
ある日強烈な「首吊り死体」を発見し、連続殺人事件を追うことに。
被疑者は怪人・ヴェールドマン。
布(ヴェール)に異様な執着を示す犯罪スタイルからそう呼ばれている――。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000323529

こんな人におすすめ!

  • ラストに驚きたい
  • 会話を楽しみたい
  • キャラを愛しがち
  • 言葉を操る西尾維新さんの作品が好き

感想【ネタバレなし】

濃厚なキャラと主人公

まず本作の特徴のひとつであるのが、キャラの濃さ

推理作家法医学者検事弁護士ニュースキャスター刑事俳優探偵、この面子が同じ家族で、しかも同じ屋根の下で暮らしてるって、そんなことあります?

Soneyu
Soneyu

検事と弁護士の夫婦ってだけでドラマになるレベルだって言うのに

そんな破天荒な家族の中で、本作の主人公を務めるのが、“吹奏野真雲”25歳

高校を中退し、一家の家事を担う無職ポジの男です。

この家族で無職は逆に目立ちますけども、とにかく普通に一番近い主人公が、普通じゃない家族に囲まれながら、一体何を思い、どんな毎日を過ごしているのかっていうのも面白いポイントなわけです。

ぼくなら劣等感でぺしゃんこに潰される自信があるのですが、真雲は自分を受け入れて逆に自信を持っているようにも見えるのです。

Soneyu
Soneyu

これって結構すごいことですよね

真雲も普通じゃないのかもしれませんが、そうなると普通の人間なんていないんだって気になります。

真雲の環境が派手すぎるだけで、きっとぼくたちの生活の中にも、彼の生き方や考え方を見習うべき場所があるのかもしれません。

それにしても、これだけのキャラを書き分けて、逆に主人公に特別性を持たせるのは、“キャラで魅せる”西尾維新さんらしいなと思いました。

随所に見られる言葉遊び

これも西尾維新と言えばなのでしょうが、随所でダジャレやらなにやらと、言葉をもじったような表現が見られましたね。

けれど、こういう言葉遊びって長所にも短所にもなると思います。

素直にそれを面白いって楽しめるならいいけれど、本筋のミステリーを楽しもうと思うと、言葉遊びがくどいように感じてしまう人もいるかもしれません。

Soneyu
Soneyu

本筋以外を削ったらきっと100ページぐらいに収まるような気がします(実際は約270ページ)

だからやっぱり本作は、“西尾維新”の『ヴェールドマン仮説』なんですよね。

どんな本を書いても“西尾維新”のスパイスがふりかかっているというのは、武器でもありますが、そのスパイスが苦手な人にとっては、すべてを受け付けなくなってしまうのかなって思います。

だから本作も含めて、一作でも“西尾維新”の小説にはまることが出来たなら、きっとやみつきになったように他の作品も楽しめるのだと思います。

衝撃の犯人の正体と意図

ぼくは犯人を見抜くことができませんでした。

正直見抜こうと思えばできたような気もしますが。って言い訳ですね笑

結構ヒントは散らばっていたけれど、犯人の正体が明かされたときはちゃんと衝撃でした。

で、特に面白いって思ったのが、

終盤も終盤で、主人公の兄であり刑事でもある“吹奏野朝雲”が放った一言!

犯人の真の動機というか、隠された意図はそこにあんじゃねえの的な一言(ネタバレになっちゃうので詳しくは言えませんが)だったんですが、

背筋にぞぞっと寒気が走るような、そんな怖さがありました。

犯人の言葉、「我々は、我々を増やしたかったんです」

この一文にそんな恐ろしい解釈が出来るなんてと、心の底から驚きました。

個人的に本作で一番の盛り上がりポイントだと思っています!

「〈仮説〉シリーズ」が始まる?

そんな感じで仮説シリーズ『ヴェールドマン仮説』でした。第二弾以降があるのかについては、仮の話はできません。

『ヴェールドマン仮説』あとがき

確定はしていないみたいですが、本作を第一弾としてシリーズ化するかもしれないとのこと。

っていうか、明らかにシリーズ化を前提にしたようなキャラの作り方してますもんね。

こんだけキャラ作ってあるのに、本作で紹介程度にしか触れられないなんて、それはキャラの方が可哀想です。

それにラストで衝撃を残す終わり方をしているので、そこがどう繋がってくるのか。

第二弾では、あの濃い家族の中で誰が中心になってくるのか楽しみです!

まとめ

ここまで『ヴェールドマン仮説』の書評をしてきましたがいかがだったでしょうか?

とにかく西尾維新さんのファンは買って損はない作品だと思います。

あと、西尾維新さんの小説読みたいけど、どれから手を付ければ良いのか分からんっていう人にもおすすめです!

ぼく自身もそうでしたから。

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