あなたの脳はチンパンジーになっていないか?恋する男の必読書!!谷崎潤一郎『痴人の愛』【書評】

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どうもSoneyuです!

今回も面白い一冊に出逢ったので、皆さんに紹介していこうと思います!

こんなに感情を揺さぶられる作品に久しぶりに出会いましたよ。

皆さんにもぜひ読んで欲しい!!

ぼくなんか悪女のナオミに翻弄される譲治にものすごい感情移入しちゃって、

譲治がナオミとまた夫婦に戻るシーンを読んだ直後、本をほっぽり出して枕に顔を埋めながら「何でだ!譲治ー!」ってずっと叫んでましたもん。

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『痴人の愛』谷崎潤一郎 著 あらすじ

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文ストVer.ですね!

きまじめなサラリーマンの河合譲治は、カフェでみそめて育てあげた美少女ナオミを妻にした。河合が独占していたナオミの周辺に、いつしか不良学生たちが群がる。成熟するにつれて妖艶さを増すナオミの肉体に河合は悩まされ、ついには愛欲地獄の底へと落ちていく。性の倫理も恥じらいもない大胆な小悪魔が、生きるために身につけた超ショッキングなエロチシズムの世界。

「BOOK」データベースより

こんな人におすすめ!『痴人の愛』注目ポイント!

  • 熱い恋をしている人
  • 恋人と分かれるべきか悩んでいる人
  • 年の差カップル

上に書いた人だけじゃなく、もう世界中の男が読むべき一冊だとぼくは思います。

なぜ、男は女に惚れるのか。

なぜ、その魅力に抗えないのか。

何が一番大切なのか。

悪女に騙される男の末路は悲惨なものです。

対岸の火事を見ているような気分。

でも、本作はそれがまるで自分のことのように、奇妙な実感を伴って迫ってくる。

他人ごとではいられないリアリティがあります。

恋をしている人間の知能はチンパンジー並になるといいます。

あなたはそれを自覚していますか?

チンパンジーになったときの快感と恐ろしさを、これでもかというほどの現実性をもって我々に教えてくれます。

ぼくはチンパンジーにはなりたくない。

とてもお勉強になりました。

ちなみに『文豪ストレイドックス』というアニメでもおなじみの谷崎潤一郎と谷崎ナオミですが、本作に登場するナオミとは大分イメージが違います。

(元ネタは本作『痴人の愛』ですけど。)

ナオミの悪女っぷりはおそらく皆さんの想像以上ですよ笑

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【ネタバレあり】『痴人の愛』【書評】

主人公の心情を中心に物語を追っていきましょう。

主人公“河合譲治”はカフェの給仕女をしていた“ナオミ”に一目惚れしてしまいます。

当時ナオミは言葉少なでどこか悧巧そうな少女で、譲治はさっそく自分の家に住まわせ、ナオミを立派な周りに誇れる女にするために、英語やら音楽やらの習い事をさせました。

ここでポイントなのが、譲治は自分の妻としてナオミを世に出して周りからの賞賛を浴び、良い気分になるために、ナオミを育てようとしたところです。

この作戦のような理性的な考えがだんだんと崩壊していく様子がですね、人間がチンパンジーへと退化していく恐ろしさをより一層引き立てているのです。

譲治とナオミは新居を構え、二人で楽しい生活を送っていました。

情事に耽ったり、風呂で体を洗ったり、お馬さんごっこをしたり、中々楽しそうなようすでした。

しかし、ナオミはだんだんとわがままになり、着物を買い漁ったりと金遣いがあらくなっていきます。

18歳という若い女の子特有の遊び盛り気質が徐々に表れていき、次第に同じ年齢ぐらいのお友達ができるようになります。

この当時で、18歳と31歳ですからね。13歳差

ナオミが遊びたくなるのも理解できなくもないんですよねー。

ダンスにも興じるようになり譲治はナオミと赴くのですが、

ナオミのお友達に囲まれダンスで恥をかいたこともあり、自分がしてきたことは何だったのかと、当初の計画と大分異なった事態になっていることにやっと内省の目を向けます

しかし、ナオミの悪魔的な魅力に抗えず、ナオミを愛する感情ナオミを蔑む感情猫の目のようにコロコロと移り変わるのでした。

そして二人は久しぶりに鎌倉に出かけることになります。

譲治はいつもより早めに会社の仕事が片付いて鎌倉の家に帰ったことをきっかけに、物語が大きく動き出していきます。

やっときました。めっちゃ盛り上がる場面ですね!

譲治はナオミがいないことに気が付き、女将さんの証言を得て、ナオミに騙されていたことを悟ります

裏切りの証拠を掴むため、そっと忍び寄る譲治。

そして由比ヶ浜の海岸近くで、ついにナオミと他4人の男がわんさかやっているのを目撃しました。

その後譲治はナオミを問い詰め、ナオミが深謀遠慮の策略をもって譲治を欺いていたことが判明します。

譲治はナオミにもうあんなことはしないと強く約束させるのですが、ナオミがそんなことで臆するはずもなく、また浮気を繰り返しました。

疑り深くなっていた譲治がその現場を押さえ、ついにナオミに出て行くように命じます

ほんとにスカッとしたシーンです!

しかし、本当にナオミの恐ろしさが表れるのはここからなのでした。

さてここから譲治の心は二転三転と移り変わっていきます

ナオミが出て行き一旦は清清したような気分になった譲治でしたが、

時間が経つにつれ「己はほんとに大変な女を逃がしてしまった」と狂おしいまでに自分がしたことを後悔し始め、ナオミの実家を訪ねるほどにその思いは膨れ上がるのです。

やっばくないですか?人間の心の恐ろしさを知りました。

しかし、そんなところに同じナオミの被害者である“浜田”と意気投合し、ナオミのことはきっぱり諦める決心をしました。

さらに母親が他界し、譲治は母親は自分を戒めるために教訓を垂れるために死んだのだと解釈し、母親の死を無意義なものにしてはいけないと、強く自分を鼓舞します。

それなのに、それなのにですよ。

ナオミはまた服を取りに来たとか言って、譲治の前に現れ、譲治もそれを断り切れず、ナオミの魅力にまたしても毒されていきます。

ムラムラしながらも中々触らしてくれないナオミの態度に譲治は我慢の限界が来ます。

そんな時を見計らってか、

ナオミの本性がついに姿を現し、ナオミの好きなように暮らすことを条件にして二人はまた夫婦に戻るのでした。

それから4年経った後も二人は夫婦として暮らしているのだそうです。

いやー怖い。人ごとだと割り切れないところがなお怖い。

全体を通して

読み物としても最高級に面白いですが、教訓にもなる。

高校で教材にすれば、女に騙される男もいくらか減るような気がします。

また、文豪の書いた作品だからといって、単語が分からないとか文章が解読できないとかそんなことはなく、とても読みやすい作品です。

今まで昔の人の小説を読んだことのない人もぜひ一度読んでみてください!!

 

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まとめ

ここまで『痴人の愛』の書評をしてきましたが、いかがだったでしょうか?

↑の2冊も恋愛系としておすすめです!!

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