【感想・考察】河野裕『さよならの言い方なんて知らない。』「階段島」から「架見崎」へ!待望の新シリーズ開幕!!

書評

どうもSoneyuです!

河野裕さんの大ファンのぼくが、本作の感想を書いていきたいと思います。

「階段島シリーズ」好きにはたまらない一作です!

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河野裕 『さよならの言い方なんて知らない。』 あらすじ

あなたは架見崎の住民になる権利を得ました――。高校二年生の香屋歩の元に届いた奇妙な手紙。そこには初めて聞く街の名前が書かれていた。内容を訝しむ香屋だが、封筒には二年前に親友が最後に残したものと同じマークが。トーマが生きている? 手がかりを求め、指定されたマンションを訪れると……。戦争。領土。能力者。死と涙と隣り合わせの青春を描く「架見崎」シリーズ、開幕。

https://www.shinchosha.co.jp/book/180163/

評価・こんな人におすすめ!【ネタバレなし】

  • 河野裕さんの文章が好きな人
  • 頭を使ってゲームを攻略するような展開が好きな人
  • “世界”の謎を解き明かしていく物語が好きな人

率直に言って、めっちゃ面白い!

ただ、「階段島シリーズ」とは趣が大分違いますね。雰囲気は似ているけど。どちらかというと、『サクラダリセット』に近いかも。

まあ、とにかく面白い。

Soneyu
Soneyu

ぼくは、河野裕さんの文章が大好きなので、1ページ読んだだけで虜になりました笑

ここからは、より具体的に見ていきましょう!

河野裕さんの文章が好きな人

『サクラダリセット』とか、「階段島シリーズ」とかを読んだ人ならわかってくれるかもしれませんが、河野裕さんの文章って、すごい繊細で丁寧で、少しの描写だけで綺麗な映像が頭に浮かぶような不思議な魅力があるとぼくは思ってるんです。

初めて読んだのは『サクラダリセット』だったんですけど、ものすごい圧倒されたのを覚えています。

「小説ってすごい」って初めて本気で思いました。

本作も河野裕さんの文章の魅力が存分に発揮されているので、文章が好きな人はもちろん、まだ河野裕さんの作品を読んだことのない人もぜひ読んでみてください!

頭を使ってゲームを攻略するような展開が好きな人

本作の主人公“香屋”は、『サクラダリセット』の浅井しかり、『階段島シリーズ』の七草しかり、頭で戦って敵を出し抜くタイプ

だから、敵との対話の中で高度な情報戦が繰り広げたり言葉遊びのような能力の使い方をしたり、例えばで言うと漫画『トモダチゲーム』のような面白さもあります!

さらに、命をかけた敵との戦いの中で、戦術レベルの駆け引きで格上の相手を倒すなんていう熱い展開もあったりするので、マンガは読むけど小説はあまり読まないっていう人にもおすすめです!

「世界」の謎を解き明かしていく系物語が好きな人

「架見崎シリーズ」は、主人公たちが“架見崎”という異世界に招かれるところから始まります。

この架見崎では、各チームごとに命をかけた陣取り合戦というゲームが行われているのです。

そんな漫画みたいな環境の中、主人公たちはオリジナルの能力を駆使し、生き残るために、異世界の謎を暴くために敵に立ち向かっていくというのが、1巻のストーリー。

そして、「架見崎シリーズ」を通した大まかなストーリーとして

  • 架見崎という場所は何なのか?
  • どうやって作られたのか?
  • 「管理者」たちの目的は何か?

これらの謎を解き明かしていくのが主軸になっていくと思います。

1巻の段階では、ほとんどが謎に包まれたままの架見崎。

さらにラストの展開も衝撃で、架見崎の謎だけじゃなく、主人公の今後もとても気になります!

感想・考察【ネタバレあり】

冒頭の引き込みと衝撃のラスト

ぼくは、冒頭ですっかりやられました。

冒頭のトーマと香屋の電話での会話。

「その12秒に憧れる」ってトーマの言葉とか、聞き流すように話を聞く香屋の態度とか、そのひとつひとつが作り出す雰囲気がほんとに大好き!

Soneyu
Soneyu

一番時間をかけて読みました笑

あと、ラストの衝撃の展開

読者の惹きつけ方がものすごく上手いですよね。

まさかトーマが香屋を刺すとは。

腹にナイフとは、嫌がらせでは済まないですよねー。

どこまでが香屋の読み通りだったのか。

トーマの「今もオレは、本気で君に勝とうとしている。だから、これもオレの負けで……」という言葉も意味深ですね!

トーマがまさかの……

ラストで明かされましたが、トーマがまさかの女の子!

叙述トリックにやられました…。

冬間美咲ってめっちゃ可愛らしい名前と、カウボーイの格好してる無邪気な女の子が微妙に結びつかない感じがしますね。

ぼくは完全に男でイメージしてましたからから、正直違和感しかないです。

香屋にライバル心燃やしたりアニメのDVDを見るために映画館を取ったりと、その無邪気さは男っぽい感じがするでしょ?

これから、トーマがどんなキャラとして描かれていくのか楽しみです!

架見崎について謎についてのヒント

ヒントになりそうな、架見崎について現状分かっていることは…

鍵を握っているのは架見崎を運営してる3人の管理者

・なにかしら世界にとって良いことをした人が、架見崎に招待されているようであること

・何らかの事情を知っているはずのトーマ

・架見崎で死ぬと現実に戻るらしいこと

そして、一番重要なのが、

・香屋が自分能力を使い運営にした質問

僕は一般的に生きていると言えるのか?(10万)

香屋歩は一般的に生きていると言えるのか?(150万)

「僕」と「香屋歩」が別の意味になるということは、現実でも何らかの影響があるっぽいですね。

単純に、現実世界の香屋歩を架見崎につれてきたというわけじゃないんでしょう。

このヒントが“架見崎”という世界の根幹に関係してきそうですね。

『サクラダリセット』とも「階段島シリーズ」とも似ている謎に包まれた閉鎖空間という舞台設定。

果たしてそこにはどんな謎が秘められているのか。

管理者が言っていたように、香屋は架見崎を破綻させる存在となるのか。

続編が楽しみで仕方がない!

まとめ

ここまで『さよならの言い方なんて知らない。』の書評をしてきましたが、いかがだったでしょうか?

まだ読んでいない方はぜひご一読を!

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