【感想・評価】河野裕『さよならの言い方なんて知らない。 2』戦略渦巻き、「架見崎」は大きく動き出す!!

感想『さよならの言い方なんて知らない。2』 SF

どうもSoneyuです!

年間300冊の本を読む本好きで、普段は書評や映画の記事を書いています!

ネタバレなし、ネタバレありパートに分けて紹介していくので、まだ読んでいない人にも、読了済みの方もぜひご覧ください!

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Soneyu
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約4時間で読み終えました。

一作目を読んでから、一ヶ月。待ち遠しかったです!「架見崎」の大規模な戦争も読み応えがあって面白かったですし、またさらに「架見崎」の謎が…。

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河野裕著 『さよならの言い方なんて知らない。2』あらすじ

架見崎。誰も知らない街。高校二年生の香屋歩と幼馴染の秋穂栞が訪れたその場所には、戦争があった。人と人が対立し、殺し合い、奪い合う。そんな世界で、二人はかつての親友トーマと再会する。架見崎で二年余りを過ごした彼女は、最大の領土を誇るチームの「伝説」となっていた……。食い違う現実。開かれる戦端。謎の核心「ゼロ番目のイドラ」。死と涙と隣り合わせの青春劇、第2弾。

こんな人におすすめ!



『サクラダリセット』、映画公開が近づく「階段島シリーズ」の作者が手がける「架見崎シリーズ」の第二弾!

ということで、ぼくも一作目を読んだときから楽しみにしていた続編なんですけども、まだまだ謎が多い印象ですね。

2020年の1月に発売の第三作が非常に待ち遠しくなる展開でした!


さて、今作でメインに描かれたのが、主人公とトーマと秋穂3人の考え方の違いです。

一人一人特徴を持っているのが、やっぱ面白いですねー。

主人公なんか極端も極端で、そういうキャラの考えを掘っていくだけでも十分楽しめるんですが、本作ではトーマと秋穂の意外な一面というか、イメージと違うところが出てきたりして面白かったです。

あとは、戦略ゲーのような一面もあり、戦闘シーンもあり、新たな謎「ゼロ番目のイドラ」が追加され、多様な魅力に溢れています。

Soneyu
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頭良いやつらがバチバチやるの好きな人にぜひおすすめしたい。ぼくもその一人なんで、かなり楽しかったです。

それと、「架見崎」最強キャラの正体には驚きました。

てっきり“リヴァイ”みたいなやつが出てくるのかと思ったら、まさかの人物像。

それも面白いポイントだなと。

『さよならの言い方なんて知らない。』を読んだ人は絶対読まなきゃだね。

Soneyu
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ただ個人的に思うのは、一作目ほどの目新しさはなくって、ポイントがどうたらなどの無機質的な設定が強く出ている分、叙情的な青春描写はあまり感じなかったかな。

感想【ネタバレあり】

“パラレルワールド”?

「架見崎」に集められた人がそれぞれ別の世界線から来たようなことを匂わす描写がありました。

「ブルボンは100年以上続く世界最高のお菓子メーカーだ」

「私はカルビーの方が好きですね。やっぱり王道はポテトチップスですよ」

「カルビー?知らないな」

なんて話に、時間を取られている場合ではない。

「私とコゲさんが言う『現実』って、同じ場所なんでしょうか?」

もしも、パラレルワールドというものがあるのなら。架見崎だけではない。ここに迷い込んだ参加者たちが、元々、同じ世界にいたとは限らない。

秋穂とコゲの会話の中で知っている本に齟齬が生じていることから、“パラレルワールド”が仮説として挙げられるようです。

仮に“パラレルワールド”だったとしても、読者側としては特に驚くことでもないような感じがします。

だって「架見崎」の状況の方がよっぽどファンタジーですから。

“パラレルワールド”なんかの物理理論の話では理解が出来ない世界。

ポイントやら能力があったり、ループしたら元通りになったり。

一種の精神世界か、電脳世界のような気がしますが、どうなんでしょう。

Soneyu
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想像も付かないような謎が隠されていそうでワクワクしますね。

「表紙の少女」は誰よ?

Soneyu
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誰なんすかね。この少女。

髪型と性別から「冬間美咲」っぽいですけど。

なんとなく雰囲気が違う気がするので、“パラレルワールド”の話が関係してくるのかもしれません。

冬間がどういう経緯で「架見崎」に関わるようになったのかも明かされていませんし。

そして、最も気になるのが『さよならの言い方なんて知らない。』のタイトルの意味がどう絡んでくるのか。

すごく詩的な言葉ですけど。どこで出てくるのか。

Soneyu
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三作目が待ちきれないです。

秋穂に向けた叙情的な暗号

中々中二チックな暗号でしたが、最終的に全てが明らかに。

最初の3行は、ミケ帝国とブルドッグスが戦争になるということ。

次の3行は、爆弾を抱えたキドが帰ってくるということ。

最後の3行は、香屋が秋穂を風船で買収しようとしたということ。

この暗号を解読していくことが今回の秋穂の役目でしたが、その中で、秋穂がふたりに引け目を感じていることや、できるだけ責任を負うのを恐れる正確であることが描かれました。

Soneyu
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一度で良いから、ああいう暗号をもらってみたい。

香屋の目指す世界とは!?

「ここにくる前、能力の一覧を見せられるでしょ」

強化士だとか射撃士だとかの能力が並んでいるリストだ。

「あれがさ、豪華なディナーが20ポイント、軽自動車が1000ポイント、みたいなリストならきっと、架見崎はこんな風にはならない。戦うことを覚悟をして、戦うための能力を獲得して、架見崎に来たから、みんな戦おうとする

『さよならの言い方なんて知らない。2』

ー本当は、ここは楽園になり得る。

どこよりも安全で、どこよりも平和な場所になっても、おかしくない。

『さよならの言い方なんて知らない。2』

香屋の真の目的は、「架見崎」を平和な場所にすること

そのために何手先をも見通して戦略を練ってるって本当にすごいですよね、この主人公。

性格が主人公っぽくないのに、ちゃんと主人公しちゃってるというか。

Soneyu
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それにしても、「架見崎」が平和な場所になれるっていう考えはなかったので、すごい新鮮でした。「そんな考え方もできるのかっ!」って。確かに言われてみればですね。ここも面白いポイントです。

個人的に心に響いた面白いと思うセリフ

「別れがつらいから好きになりたくないってのはよ、死にたくないから生まれてこなけりゃよかった、ってのと同じだよな」

「まったくだ。食い終わりたくないから、ケーキなんかいらないってのと同じだ」

『さよならの言い方なんて知らない。2』
Soneyu
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なんか良いですよね、こういう言葉。

「メロンソーダなんて原材料みたいなもんですよ。白いアイスを浮かべて、赤いサクランボを載せて。クリームソーダになって初めて飲食物です」

「そう?」

「ビジュアルでバランスを取らなければ、その病的な緑色をした炭酸に、いったい何の魅力が残るっていうんですか」

『さよならの言い方なんて知らない。2』
Soneyu
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「病的な緑色」って笑

独特な感性を持つモノが好きです。

まとめ

ここまで河野裕著『さよならの言い方なんて知らない。2』の書評をしてきましたが、いかがだったでしょうか?

「架見崎シリーズ」『さよならの言い方なんて知らない。』の続編ということで、まだ読んでいない方は、2020年の1月までに読むと良いかもです。

第三作から新しい物語になっていくそうなので。

散らばった謎をどう回収していくのか。

ここからどんどん面白くなりそうです!

ぜひご一読を!

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