【評価・感想】『人間失格 太宰治と3人の女たち』役者の圧倒的演技×蜷川実花の独創的演出が、“性”と“死”の世界を映し出す!!

どうもSoneyuです!

今回は、先月公開の映画『Diner』で度肝を抜かれたあの蜷川実花監督作、『人間失格 太宰治と3人の女たち』についてネタバレなしでレビューを書いていきます!

結論から言うと、超面白かった!

ぜひ映画館で観て欲しい!

2時間とは思えない濃厚さでした。

役者の演技力に蜷川実花の演出がかみ合ったら、もう手が付けられない!引き込まれるのなんの。

最近の映画の中で、一番多くメモを取っちゃいました。

ちなみにぼく、この映画を見た後に読もうと思って、『人間失格』と『斜陽』まだ読んでないんです。(というよりあんまり手がでなかったんですが)

おそらくですけど、この映画見た後に読むとまた違う世界が見えてくるんじゃないかなと思います。

Soneyu
Soneyu

もう早く読みたい!皆さんもぜひ!

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こんな人におすすめ!

  • 太宰治ファン
  • 人の欲望を見たい
  • 作家の心とは
  • 「愛」と「恋」の狭間に生きる

評価・感想【ネタバレなし】

もう一言で言って最高です。

何だろう、単純にぼくが蜷川実花さんの演出が好きだっていうのもあると思うんですけど、彼女に人間の奥底にある欲求みたいなのを描かせると、もう最強じゃないですか。

音楽も盛り上がるところはガンガン入ってくるのに、太宰の心境を映すように無音の場面を長く入るところもあって、そういうなんとなくですけど意図がちゃんと伝わってくる演出が大好きなんですよね。

濡れ場も結構激しかったりもして、R15ですけど、子供たちにも見てもらいたいような、人間の大事な根っこを描いた作品だと思います。

個人的な評価は、10点満点で★9です!

狂気的な色遣い

『Diner』でも感じましたが、蜷川実花さんは色を鮮やかに使った演出が上手すぎると思います。

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妻の津島美知子は紫のラベンダー、愛人で弟子の太田静子はピンクの桜、愛人の山崎富栄は青のあじさい

そして、太宰治が真っ白の雪

これらの色合いが強烈に頭にこべりついています。

この濃い色たちが、恋や愛だのといった人間のいっちばん濃い欲求を描く本作のテーマと相まって、作品そのものにとてつもない重厚感をもたらしていると思うんです。

もうね、芸術ですよ。

こんだけ濃いとくどいだろうと思うかもしれませんが、これがくどくないんです。

こうした演出も、太宰の心象風景を映した描写もそこまで多くないので、ちょうど良いバランスなんです。だからこそ超印象的に心に残っているのだと思います。

キャスト陣の圧倒的演技力

キャストの演技がこれまたすごい!

特に小栗旬さん。

太宰治にしか見えませんもん。

太宰治を知っているわけでもないのに、「太宰治がいたら、この人なんだろうな」と自然と思ってしまうんです。不思議ですね。

一つ考察すると、これは、小栗旬さんの“それらしさ”がもたらす感覚なのだと思います。

たばこを吸うときに少し背中を丸める感じとか、髪の毛が片方の目を隠している感じとか、苦しそうな咳き込み方とか、ひとつひとつの所作に“太宰っぽさ”をなんとなく感じてしまうんです。

最初の着物を羽織る姿だけでも大分雰囲気と貫禄があって、「うわ、オーラあるなー」って思ったのを覚えています。

ただすごいのは太宰だけじゃなくて、3人の女の方も相当すごいです。

それぞれに見せ場のシーンがあって、そこはほんとに女優さんの独壇場のような感じでした。

二階堂ふみさんは虚無の感じを出すのがすごい上手かったですし、濡れ場もまあすごかったですね。ファンは必見じゃないですか。

宮沢りえさんも、妻としての苦悩、夫でいて欲しい気持ちとすごいものを書いて欲しい気持ちの葛藤が、こっちの胸に突き刺さってくる感じがしました。

太宰に心境をぶつけるシーンなんかは超重要場面ですね。

俳優、女優の演技も本作の大きな魅力であるのは間違いないと思います!

作家が目指すもの、傑作とは

「バカが読んでもすさまじい小説を書けってこと」

『人間失格 太宰治と3人の女たち』坂口安吾のセリフ

「バカが読んでも分かる小説」じゃなくて、「バカが読んでもすさまじい小説」が傑作。

これはすごいしっくりきましたね。

高尚すぎてもいけないし、大衆的すぎてもいけない。

その間を突き抜けた作品が“傑作”と呼ばれるんですね。

これを踏まえて、『人間失格』を読むと、太宰治の目指した小説がもっと理解できる気がします。

まとめ

ここまで『人間失格 太宰治と3人の女たち』の評価と感想を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

文学好きなら必見の映画です!

太宰治はどんな思いで傑作を書き上げたのか、ぜひ劇場でご覧ください!

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