【感想・評価】映画『マチネの終わりに』音楽と映像の美しさに魅せられる!!「大人の恋愛」を堪能せよ!!

【感想】映画『マチネの終わりに』そのクオリティはもはや美術作品!!

どうもオオソネです!

この記事では、外れの映画を引きたくない人や、本作を観に行くか迷っている人に向けて、紹介する映画のどこが面白くて、誰におすすめなのかを分かりやすく解説していきます!

オオソネ
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ネタバレありの感想も書いているので、鑑賞済みの方はそちらをご覧ください!


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映画『マチネの終わりに』 感想・評価【ネタバレなし】

映画『マチネの終わりに』予告【11月1日(金)公開】

どんな物語?

一言で言うと、「一目惚れから始まる大人の恋愛物語」


ギタリストの蒔野聡史(福山雅治)が、パリ在住でフィアンセのいる小峰洋子(石田ゆり子)に一目惚れして猛アタック。

たった三回会っただけで、二人の距離は急速に縮まっていくが、

思わぬ障害が現れて、二人の気持ちはすれ違っていく……


というストーリーですが、面白いのはそこではないのです。

これだけ聞くと、共感する人はハマる大人向けの映画かと思うでしょうが、違います。

もっと繊細で洗練された魅力があるのです。

どういうことかは、↓で。

面白いポイントは?

率直な感想を言うと、「映画館に観に来て良かったー!」と思いました。

正直そこまで期待していなかったけれど、観て良かったーって心の底から思いました。

なぜなら、音楽と映像が超おしゃれだったから


全編にわたって使われたクラシックギターの音楽は、まるで上質なコンサートを聴いているようで。

映像は、パリやニューヨークの景色、何気ない部屋の風景まで、すべてがオシャンティーで、思わずうっとりしてしまうほど。


いちいち映像の撮り方がおしゃれなんですよ。

ダサいものが少しも出てこない。

監督もすごいこだわっていると思います。

この”超おしゃれな感じ”がちゃんと作品の面白いポイントとして語れることが、すごいんです。

そして、忘れちゃいけないのが、福山雅治と石田ゆり子の演技

序盤の福山の演奏シーンはもう圧巻ですね。

あそこで観客を引き込もうとしているのが分かるほど、強烈なワンシーンでした。

どんな人に合っている?

感覚としては映画よりも美術作品に近いかもしれない。

興奮でもなく、感動でもなく、自分から作品に“美しさ”を見いだそうとする、そういう楽しみ方が出来る人におすすめです。


逆におすすめ出来ない人が、芸術鑑賞が苦手な人

例えば美術館とか博物館に行ってもすぐ飽きちゃうっていう人には、合わない映画だと思います。

なぜなら、ストーリーで攻めてないから

分かりやすいアップダウンがある、キャラに寄り添った展開のストーリーで、強く主張していないというか、それだけで楽しませようとしていない。

だから、福山雅治と石田ゆり子の演技、映像、音楽が合わさった時の「ああ、これが『マチネの終わりに』という映画の見せたいものか」

っていう“美しさ”を楽しめないと、退屈な映画になってしまう。

賛否が結構はっきり分かれそうな映画ではありますが、

ちゃんと観れば観るほど、心に染み入ってくるような気持ちよさが味わえる作品なのは間違いないです。

映画『マチネの終わりに』 感想・考察【ネタバレあり】

全体を通して率直な感想

音楽と映像がひたすらにおしゃれ。ひたっすらに。

福山が主演なのと、雰囲気がなんとなく良さそうっていう理由で観に行った映画だったんだけど、ほんとに行って良かった。

最後のニューヨークの演奏は鳥肌ものだったね。

普段CDとか聞かないんだけど、「幸福の硬貨」が頭から離れなくてサントラを買ってしまった。

ほんとにいい曲だと思う。

映画のドーピングも絶対あると思うんだけど、家で聴きたいって思っちゃうほどに。

ストーリーも、二人が上手くいきそうってところで邪魔が入る、N字曲線を描く分かりやすい構成だったんだけど、

別れて4年が経ちましたって唐突に時間が流れる展開は、普通に「おい、マジかよ」ってなりました。

盛り上がったシーンが、そこと、病院で早苗がかますところと、ラストのニューヨークの湖のシーンの3つかな。

残りの二つもあとで詳しく書いていきます。


あと、忘れちゃいけないのが、キャスト陣の演技

正直、福山と石田ゆり子の演技を観るだけでも価値があるんじゃないかっていうくらい、かっこよかったし、綺麗だった。

キスシーンは超見ちゃいました。

それと個人的に一番好きだったのが、木南晴夏

ちょっとしか出ないのに、ちゃんと存在感があってすごかったです。

「さとしさーん」の呼び方が垢抜けた感じがしました。可愛い。

結論、映画館で観る価値のあると言える映画です。

早苗は「嫉妬深き女」、なのか

唐突に4年が経ったシーン、ラストシーンと並び盛り上がったシーンが、

早苗が蒔野の携帯を使って、洋子に別れさせるように仕向けたシーン。

蒔野の携帯から洋子に別れのメッセージを送り、蒔野が洋子に電話しても自分の携帯に繋がるようにした、ダブルの計略。

これ結構すごいですよね。


さて、直情的に犯行に及び、真相を隠したまま蒔野と結婚し子供まで作った早苗は「嫉妬深き女」なのか。

最初早苗の行動だけ見た時、「うわ、こいつふざけんなよ。なにしてくれてんだよ」って思いましたし、

洋子に謝りに行った時は、「洋子はお前のせいで辛い状況になったのに、何様のつもりだよ。謝って楽になろうとしてんじゃねえ」って思ったんですけど、

作品を通して考えると、早苗は「蒔野がかがやくことを自分の幸せとする女」だということが分かります。

確かにあのまま洋子とくっついていたら、蒔野は音楽をやめていたかもしれないし、復活したのも早苗と一緒になったことが大きいのかもしれない。

その証拠と言えるのが、蒔野が早苗のことを許したこと。

そして、それを示す上手い演出が、蒔野が叫びながらコップを握り割るシーン

手が血だらけになるカットが入るものの、実際はコップは割れていなかった。

これは、蒔野自身が我を忘れてコップを割ってしまうほどには、怒りが湧いてこなかったことを示しています。

蒔野が早苗に助けられることも多かったのでしょうね。

まとめると、早苗というキャラは、どす黒い感情にまみれた直情的なチンパンジーではなくて、

自分の幸せのためにはどんなことだってする、という当たり前のことに全力だった意志の強いキャラだったのです。

『マチネの終わりに』は表面上だけを見れば、早苗の一人勝ちだったわけですが、

それは早苗が勝ち取った幸せでした。

そう考えると、僕らも早苗くらいのがむしゃらさを持たないと、本当に欲しいものは手に入らないのかもしれないですね。

自分の幸せのためには手段を選ばないというね。

まあ、そのせいで洋子の人生はかなりめちゃくちゃになったわけですが。

けどそれも含めて人生なんだとこの映画は伝えたいのかもしれません。

セントラルパークで、印象的なラストシーン

まず、印象的だと言えるひとつのポイントが、

作中で一番、福山が映えていたのがこのラストシーンだったということ。

予告編にも使われていたあの、コートをはおった福山の物憂げな表情。

「うわ、かっこよっ」って思わず口から漏れるところでした。

セントラルパークも超綺麗でしたし、ラストシーンに相応しい舞台だったでしょう。


そして、二人の再会。

先に洋子がサインをしている蒔野に気づき、蒔野がサインを終えた後ふと顔を上げると目線の先に洋子がいたという、

味気ないわけでもなければ、劇的でもない、そんな再会でした。

見つめ合った後、二人は同じ方向に歩き出したわけですが、そのあと二人が何をしたのかは分からない。

ハッピーエンドだとは言えないけど、希望を感じさせるような、非常にこの作品らしい終わり方で、僕はとても好きです。

二人はこれからどこへ行くのかと想像も膨らみますし。

さらに、エンドロールでは、『幸福の硬貨』のワンシーン、少年がコインを差し出すカットが流れていました。

そのコインで何をするのか、どこへ行くのか。

それは二人のラストシーンを象徴するものだとも言えるし、

その質問を相手に問いかけることが「恋」をする、ということなんだ

っていう作品全体のメッセージのようにも感じました。

まとめ

ここまで映画『マチネの終わりに』の感想・評価を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

それにしても、福山雅治はいつ老けるのか、そればかりが謎ですね。

大人の恋愛、美しい音楽と映像を楽しみたいという人に強くおすすめしたい作品です!

ぜひ、映画館で。

では、また。

原作はこちらです↓

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