【書評】『また、同じ夢を見ていた』「幸せとは何か?」答えを探す女の子の不思議な物語。

ファンタジー
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『また、同じ夢を見ていた』 住野よる 著 あらすじ


250万部を超える大ベストセラー青春小説「君の膵臓をたべたい」。その著者、住野よるの第二作目が、待望の文庫化。友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女性、一人静かに余生をおくる老女。彼女たちの“幸せ”は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今”がうまくいかない全ての人たちに贈る物語。 

出版書誌データベース公式サイト(最終閲覧日5月14日)
https://www.books.or.jp/books/detail/2194240

こんな人におすすめ!『また、同じ夢を見ていた』おすすめポイント!

『また、同じ夢を見ていた』は不思議な魅力のある小説です。

幸せとは何か?」が大きなテーマになっており、「賢い」小学生の女の子が個性的な人たちとの出会いを通して人生で本当に大切なものを見つけます。

ただの「幸せとは?」を描いたお話ではなく、少女の不思議な体験ちりばめられた伏線ちょっとしたミステリーを読んでいるような気持ちにさせてくれます。終盤に一気に伏線が回収されていく展開は非常に気持ちがいいです。

ミステリーとファンタジーと日常が詰まったその世界に魅了される人は多いのではと思います。住野よるさんの作る世界が好きな方におすすめの作品です。少しでも気になった方は是非読んでみてください

【ネタバレあり】『また、同じ夢を見ていた』【書評】

ここからはネタバレありの書評をしていきたいと思います。皆さんもコメント欄にも是非感想を書いてください!感想を共有できたら嬉しいです。

まず、主人公の奈ノ花ちゃん「賢い」故に周りから浮いてしまう特徴的な女の子でした。本を読まないクラスの男子を馬鹿だと見下し、とても素敵な絵を描くのに堂々とせず同級生の男子に言われるがままにしている桐生君のことを「いくじなし」だと言う、そんな女の子です。

正直、小学生でここまで自我がはっきりしていて自分を強く主張できるのはもはや「賢い」では説明がつかないと思います笑 大人でも、こんなに我を強く持っている人はなかなかいないのではないでしょうか?

ただ、子供らしい一面もあって、道行く途中で鼻歌を歌ったり、お菓子が好きだったり、唯一認めている荻原君に気があるようなことを言ったり、とても可愛らしい女の子でもああります。だからこそ、奈ノ花ちゃんが荻原君に無視されるシーンは読んでいて辛かったです。というより、荻原にめっちゃむかつきましたね。

そんな奈ノ花ちゃんが日常の問題と向き合い解決するごとに、消えていってしまう物語のキーとなる三人の人物がいます。その正体は、奈ノ花ちゃんが問題を解決できなかった時の奈ノ花ちゃん自身の未来の姿だったのです。

一人ずつ見ていきましょう。

女子高生の南さんは、親と喧嘩したまま別れ、一生謝ることができなくなり自暴自棄になってしまった奈ノ花ちゃんの未来。

アバズレさんは、同級生から無視されたことにより、人と関わることを諦めてしまった奈ノ花ちゃんの未来。

おばあちゃんは、桐生君に謝ることができず、結局ずっと一緒にいることはできなかった奈ノ花ちゃんの未来。

そして、奈ノ花ちゃんの友達である尻尾のない黒猫は、そこが夢の世界であることを象徴する存在です。

どこか幻想的な世界の中で、成長していく奈ノ花ちゃんの姿には小学生とは思えない力強さがありました。「人生とは…」のジョークもめっちゃ好きです。ユーモアのセンスも小学生のレベルを超えていると思います笑

幸せとは、自分が嬉しく感じたり楽しく感じたり、大切な人を大事にしたり、自分のことを大事にしたり、そういった行動や言葉を、自分の意志で選べること」

人によって、幸せの形は違うと思いますが僕はこの言葉を大事にしてこれか生きていきたいと思いました。住野よるさんの文章と世界が、僕は大好きなんだなと実感した一文でもあります。

まとめ

ここまで『また、同じ夢を見ていた』の書評をしてきましたがいかがだったでしょうか?

また、他にもおすすめの小説を紹介していますのでよかったらそちらも是非!https://soneyu.com/kokosei-syosetu/

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コメント

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