【書評】『魔眼の匣の殺人』超能力とクローズドサークル!一風変わったミステリーを楽しみたい人におすすめ!

ミステリー
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『魔眼の筺の殺人』 今村昌弘 著 あらすじ


その日、“魔眼の匣”を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

東京創元社公式サイト(最終閲覧日5月12日)
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488027964

こんな人におすすめ!『魔眼の匣の殺人』おすすめポイント

大絶賛された前作『屍人荘の殺人』の続編

登場人物も前作から引き継がれています。そのためキャラの密度が一小説分だけ濃くなっております。とにかく比留子さんが可愛いです。

なので前作『屍人荘の殺人』を読んで面白かったという人にはもちろんおすすめですし、『魔眼の匣の殺人』を読もうか気になっている人は『屍人荘の殺人』を読んでからの方が良いと思います。

また、「前作が面白かった分今作が見劣りするんじゃないか」と思って手を出していない方もいるかと思います。続編で盛り下がる作品は結構たくさんありますからね。

ですが大丈夫です。『魔眼の匣の殺人』もミステリーとして十分楽しめます!ただテイストは前作とはちょっと違うかもですが。

どう違うかというと、前作は斬新なクローズドサークル(『そして誰もいなくなった』のように孤島などに登場人物たちが閉じ込められること)で話題になりましたが、今作の主眼はそこじゃないです。

超能力を犯人の心理にうまく絡めて本格ミステリーとして完成させていること、それがこの作品の一番の特徴だと思います。

超能力が実在すると知ったときはたして人の心理はどのようにはたらくのか?

一風変わったミステリーを楽しみたい方は是非ご一読を!

【ネタバレあり!】『魔眼の匣の殺人』【書評】

ここからネタバレありの書評をしていきます!皆さんも是非感想をコメント欄に書いてみてください!感想を共有しましょう!

読了後まず感じたのが、師々田親子が助かって良かったってことです。あの親子は結構好きなキャラだったので。

純君が犯人ではないだろうことは、葉村の思考の書き方からしてないだろうとは思ってましたけど最後までどうなるのか分からないのがミステリーですからね笑 とにかくほっとしました。まあ、裏切ってくれてもよかったような気もしないではないですが笑

あと結構な衝撃だったのが十色さんの死ですね。

「やっぱり神崎さんの絵、描かせてもらえませんか」とか「ひょっとしたらこの先の人生、この力に振り回されるだけじゃないかも」なんて盛大な死亡フラグをかましてたので「あーやっちまったな」とは思いましたけど、散弾銃で至近距離はなかなかの衝撃でしたね。でもこの残酷さも『屍人荘の殺人』や『魔眼の匣の殺人』の魅力のひとつになっていると思います。

あとはトリックに言及すると、そこまでの驚きはなかったですね。時計の「短針と分針が重なる」くだりも有名なやつでしたし、交換殺人も目からうろこっていうほどではなかったと思います。

ただ、サキミさんの正体についてはちゃんとだまされました。「岡町君」がどこかで絡んできそうだとは思ってましたけど、まさか岡町君がサキミさんだったとは。日記内の伏線もちゃんと機能していて、謎解き後に考えると「言われてみればそっちの解釈の方がしっくりくる」ってことが多かったですね。

次回作への伏線について。「極秘研究施設での大量殺人ーのその後に関わることになろうとは、この時の俺たちには全く予想できなかった」という一文があるので次回作があるのはまず間違いないでしょう

個人的には師々田親子の「槐(えんじゅ)」という性のくだりが伏線として機能するのかが気になりますね。

まとめ

この記事では『魔眼の匣の殺人』の書評を書いてきましたが、いかがだったでしょうか?気になることがあればコメント欄にどうぞ!Twitterも始めたのでこちらからどうぞ!https://twitter.com/BlogSoneyu

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