~面白さ徹底解説~村田沙耶香『変半身(かわりみ)』島の秘祭とその真実とは!?常識を揺さぶる村田沙耶香最新作!【感想・評価】

~面白さ徹底解説~村田沙耶香『変半身(かわりみ)』島の秘祭とその真実とは!?常識を揺さぶる村田沙耶香最新作!【感想・評価】 純文学

どうもSoneyuです!

普段は面白かった本の書評や映画の記事を書いたりしています。

今回紹介するのは、村田沙耶香『変半身(かわりみ)』!

悩める女の子
悩める女の子

『変半身』って面白いの?

買う価値ある?

→という方のために、この記事では『変半身』を買うべき理由について書いていきます

読もうか迷っている方はぜひご覧ください!

もしよければTwitterのフォローもよろしくお願いします!

【書評】芥川賞を二時間でサクッと読みたい人、社会の「普通」が嫌いな人におすすめ!『コンビニ人間』
芥川賞を二時間でサクッと読みたい人、社会の「普通」が嫌いな人におすすめ!村田沙耶香 著『コンビニ人間』!『コンビニ人間』を読んで気づかされたことを書評としてまとめました。ぜひご覧ください!
スポンサーリンク

村田沙耶香 著『変半身(かわりみ)』

本の背景

作家の村田沙耶香とサンプルの松井周によるプロジェクト・inseparable「変半身(かわりみ)」

三年の取材を経て、共同原案を元に演劇と小説をそれぞれ発表するというものです。

Soneyu
Soneyu

三年の重みがある作品。

あらすじを見た感じだと、演劇の方は小説とはかなり違うっぽいです。

著者紹介

村田沙耶香さんは、玉川大学文学部芸術文化学科を卒業。

芥川賞を受賞した『コンビニ人間』はかなりの話題になりましたよね。

先月10月に発売された『生命式』『コンビニ人間』から分かるとおり、常識をぶち壊す独特の感性が武器の作家さんです。

Soneyu
Soneyu

普段どんな視点で日常を過ごしているのか、最も気になる作家さんです。

読むのにかかった時間

『変半身』は「変半身」と「満潮」の二つの中編で構成されています。

「満潮」の方はプロジェクトとは関係ないです。尺の都合でしょうね。

どちらも100ページほどで、改行が多く、頑張れば二時間半ほどでサクッと読めます

だけど、内容がかなりイカれているので、夜寝る前にじっくり味わいながら読むのがおすすめです。

新鮮な気分で寝られると思いますよ。

おすすめの人

  • 常識を壊す作品を読みたい
  • サクッと読みたい
  • 村田沙耶香さんに興味がある
スポンサーリンク

ここが面白い【内容解説】

「変半身」

常識からずれた世界

一貫して、強烈な村田ワールドが展開されます。

Soneyu
Soneyu

小説というより、村田沙耶香さんの感性を楽しんでるようなものですね

まず衝撃を受けるのが、この小説の舞台となる千久世島の秘祭“モグリ”。

14歳になったら強制参加。

その内容は、「“モグリ”となった裸の人を皆でたいまつでぶん殴り血だらけにさせ、最後は全員裸になって大乱交」ですよ。

Soneyu
Soneyu

これだけだとまだ、こういう祭りも昔はあったのかもなー。で終わるんですが……

なんとこの秘祭のルーツは、20数年前に男たちがエロ漫画を元に考え出したものだったのです。

ホラーを感じる秘祭が、実はエロ漫画出身という衝撃の真実。

人は信じたいものを信じる生き物で、真実は移り変わるものだっていうのがこのお話の主題。

こういう「常識」とか「真実」を揺さぶる描き方が最初から最後まで一貫していて、それがめちゃくちゃ面白いんです。

衝撃のラスト

この作品の特徴は、終盤に向けて意味が分からなくなっていくところです。

特にラストの展開は、「人が人外のものに変わる、変身する」という奇天烈なものです。

なので、「いやそんなわけないじゃん」ってマジレスするような気分で読むと途端につまらなくなっちゃうタイプのやつです。

しかし、90ページの村田ワールドに浸り、常識を溶かした頭で向かい合うと、ものすごく意味のあるものに見えてきます。

Soneyu
Soneyu

一見意味の分からないものに、何らかの意味を見いだすのが芸術なのかもしれないってこのとき思いました

夢の中の話かと思うほど現実感は全くない展開の中に現実味を感じる、本当に不思議な感覚をあなたも体験してみてください!

「満潮」

“潮”を噴く

皆さん、「潮」って聞いて何を思い浮かべますか?

僕はこのお話ほどド直球に「性」と向き合っている作品に出会ったことがありません。

Soneyu
Soneyu

切り口はものすごく独特なんですけど

普通の人のように「性」を実感することができず、自分の身体を不良品のように感じていた夫婦が、懸命に「潮を噴く」ことを目指すというストーリー。(夫も妻も)

書いていて、「何言ってんだ」っていう世界観ですが、これを読んだ後自分の身体とちゃんと向き合おうって真面目に思えるお話です。

「潮を噴く」ということは、自分の身体を自分で実感するということなんです。

誰もが「潮を噴く」ことを軽視する風潮の中、誰かのための「潮」ではなく自分のための「潮」を求めるのは、すごく健全で大切な精神だなと感じました。

夫と妻が交代で風呂場でせっせと潮を噴こうと頑張る姿はなんだか滑稽ですが、そこには強いメッセージ性があります。

ただ「性」を使うだけでなく、もっと自分の身体を神秘的なものとして捉えたい人におすすめしたい作品です。

Soneyu
Soneyu

こういう、常識を根本から破壊して衝撃を与えることにおいて村田沙耶香さんの右に出る者はいないんじゃないかと思います

まとめ

ここまで村田沙耶香 著『変半身』の感想を書いてきましたが、いかがだったでしょうか?

正直村田ワールドの真骨頂は、読まなきゃ分かりません。

笑っちゃうほど常識からずれた世界を自分で感じて初めて分かるものです。

なので、『変半身』は、村田沙耶香さんの作品を読んだことのある人はもちろん、初めて読む人にもぜひおすすめしたい一冊です!

イカれた世界を体験してみてください!

では、良き読書ライフを!!

【感想・評価】村田沙耶香『生命式』人間を食べて弔う“生命式”とは!?常識をぶち壊せ!!【衝撃作襲来】
「人間を食べる」って言葉には、怖いけど読まずにはいられない悪魔的な魅力があるでしょ。村田沙耶香の感性が溢れ出た『生命式』、圧倒的衝撃作です!!
【書評】芥川賞を二時間でサクッと読みたい人、社会の「普通」が嫌いな人におすすめ!『コンビニ人間』
芥川賞を二時間でサクッと読みたい人、社会の「普通」が嫌いな人におすすめ!村田沙耶香 著『コンビニ人間』!『コンビニ人間』を読んで気づかされたことを書評としてまとめました。ぜひご覧ください!
【2019上半期】令和に読むべき、おすすめミステリー小説ランキング!!!【超絶厳選】
この記事では、最近発売されたミステリー作品の中から特に面白かったものをランキング形式で紹介しています。年間本を300冊読むぼくが、作品の魅力、面白かったところをわかりやすく紹介しているので、ぜひご覧ください!

コメント