【書評・感想】有川ひろ著『イマジン?』映像制作の裏側を描く、お仕事×ラブコメのエンタメ小説!!

お仕事

どうもSoneyuです!

年間300冊の本を読む本好きで、書評記事を書いたり、ココナラで記事作成の案件を請け負ったりしています。

今回紹介するのは、2020年1月23日発売の『イマジン?』!

あらすじやおすすめポイントをネタバレなしで解説、全体の感想をネタバレありで書いていくので、

  • 読もうか迷っている人
  • 作品の概要を詳しく知りたい
  • 感想を共有したい人

はぜひご覧ください!!

Soneyu
Soneyu

「端的に、読んでいて楽しい小説です」

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有川ひろ著『イマジン?』あらすじ

想像力は、あるかい――?

憧れていた映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。

「うちの採用基準は想像力があるかどうか、それだけだ」

専門用語が飛び交う慣れない現場であたふたする良助だったが、作品と向き合う仲間たちの熱気に、焦がれるような思いを募らせていく。

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こんな人におすすめ!!

  • 心躍るエンタメ作品が好きな人
  • 映画やドラマなど映像制作の現場に興味がある人
  • 多少のページ数は気にならない人

注目ポイントと見所【ネタバレなし】

1.映像制作の裏側と現場で起こるトラブル

本作の舞台は、“映像制作”

映画・ドラマの制作過程を、種々のトラブルと主人公の成長を交えながら描きます。

“映像制作”の現場って何をやっているかご存じですか?

「えっと、監督がいて俳優さんとかキャスト陣がいて、あとは音響、照明?」

そんな人にぜひ読んでほしい作品です。

今回中心に描かれるのは、映像制作の中でも“制作”のお仕事。

お茶場を用意したり、ロケ地で野次馬の整理をしたりと、ほぼ「雑用」の仕事でありながら、なくてはならない重要なお仕事。

下支えだからこその、苦労とやりがいが存分に詰め込まれています。

映像業界のあるある話や、現場で起こるハプニングのリアリティの高さも、「3年半にも及ぶ作者の取材」と聞けば納得です。

この小説を読むと、映画やドラマの見方に新たな視点が加わります。

「ああ、このシーンは撮影が大変だったんだろうな」とか思いながら作品を鑑賞するのも、今までとは違った楽しみがあって面白いですよ。

2.夢追い走る新米の成長物語

主人公がまたとても魅力的なキャラクターなんです。

概略は……

幼い頃ゴジラの映画を観たことがきっかけで、映像業界に強烈な憧れを抱き専門学校へ。

しかし、あるトラブルに巻き込まれ、会社の内定が取り消しに。

その後、アルバイトで食いつないでいたところへ、小さな切符が舞い込んできて……

という一旦夢を諦めた青年が、新米として映像業界で奮闘していくというストーリー。

新米でありながら憧れの女優さんと仲良くなるところとか、天然じみたボケで周りを和ませるところとか、「豆柴感」のあるキャラクターで、読んでいて楽しい主人公です。

見所は、そんな主人公がどう成長していくのか

経験を重ねるにつれ、毎度毎度発生するトラブルに、“イマジン”、つまり想像力を使って対処することを学んでいきます。

イライラするような助監督に一泡吹かせてやったり、光明の見えない現場をアイデアで突破したりと、王道で単純、読んでいてワクワクするような展開が豊富な作品です。

3.甘い甘いラブコメ

『植物図鑑』でもおなじみの、有川ひろの甘さたっぷりのラブコメ感が本作でも遺憾なく発揮されています。

豆柴感のある主人公は普通に応援したくなっちゃいますし、何より女性キャラの描き方が超上手いです。

どうしてこんなに可愛く描けるの?という疑問が頭の中を埋め尽くすほどに、女性キャラが可愛いです。

女優さんだったり、仕事の同僚だったり、テンポのいい会話とキャラを引き立てる展開、そしてさりげない仕草。

小説の世界に入り込んだような自然な人物描写は、もうさすがの一言です。

“お仕事”中心に描かれる本作ですが、ラストシーンの砂糖水をぶっかけられたくらい甘いラブコメ展開には悶絶すること間違いなしです。

有川ひろファンはもちろん、退屈な日常を忘れさせてくれる小説が読みたい人に、これほどおすすめの作品はないと言える作品です!!

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全体の感想【ネタバレあり】

完全なるエンタメ小説!!

中身は軽いわけではないのに、すごい軽く読めてしまうのが、不思議。

読了後も心に残る場面が多く、端的にとても面白かったですね。

魅力的でないキャラが一人としておらず、特に“喜屋武七海”と“幸さん”の可愛さといったら、もう最高。

ディープキスの甘甘なくだりまで含めてすべて楽しめましたし、映像業界ってそんな感じなのかと新たな発見を得られて、読んでいて全く飽きない小説でした。

有川ひろの小説やっぱり好きだなと実感させられましたね。

特に印象に残ったのは、石鹸で洗いすぎて手がカサカサになった主人公を幸さんが慰める場面。

「何か、自分が汚いような気がして……」という、作品の雰囲気に似合わない重いセリフに、グッと引き込まれる気持ちになりました。

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まとめ

3つの注目ポイント

  • 1.映像制作の裏側と現場で起こるトラブル
  • 2.夢追い走る新米の成長物語
  • 3.甘い甘いラブコメ

映像業界の裏側を丁寧に描いた『イマジン?』は、『図書館戦争』や『植物図鑑』など、映像化された作品を多数持つ有川ひろだから書けた、と言える一冊です。

有川ひろファンはもちろん、「普通に面白い小説を読みたい」という人にもおすすめできる、エンタメ小説として質の高い作品ですね。

400ページ近くあるのが難点と言えば難点ですが、読みやすい文体でかつ会話のテンポもいいので、400ページの実感を感じないまま読めると思います。

3年半の取材を重ねて書き上げたという著者渾身の一作をぜひ!!

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