【書評】『復活の日』破滅テーマの本格SFの先駆け!南極に残された一万人の決断とは?

SF
Soneyu
Soneyu

こんにちは、Soneyuです!

今回も本を一冊読み終えたので、ネタバレなしで書評をしていきたいと思います!

今回紹介するのは、小松左京 著 『復活の日』です!

最初に感想を述べると、

普通に面白かった。

超絶面白いわけではないですが、期待通りに面白かったです。

個人的に、破滅とか、パニック系のSFが好きなので、かなり期待値高めだったんですけど、読み終えるとかなり満足度の高い作品になりました!

そして、なによりこの小説の一番すごいところが、1964年に書かれたってことです。

すごいですよね。

今から50年以上、つまり半世紀以上前に書かれた作品が、SFの分野で現役並みに面白い。

映画でも、『バック・トゥー・ザ・フューチャー』など、不朽の名作と呼ばれる作品は数多くありますが、

僕は、今作を読んで芸術作品は永遠だなと改めて思いました。

スポンサーリンク

基本情報

『復活の日』

あらすじ:人類の滅亡と復活を描いた、傑作SF小説! MM‐八八菌―実験では、摂氏五度で異常な増殖をみせ、感染後五時間で九十八%のハツカネズミが死滅!生物化学兵器として開発されたこの菌を搭載した小型機が冬のアルプス山中に墜落する。やがて春を迎え、爆発的な勢いで世界各地を襲い始めた菌の前に、人類はなすすべもなく滅亡する…南極に一万人たらずの人々を残して。人類滅亡の恐怖と、再生への模索という壮大なテーマを描き切る感動のドラマ。

著者:小松左京

出版日:1964年書き下ろし (角川文庫版:2018年8月24日)

映画化:1980年公開

こんな人におすすめ!

  • パニック系が好きな人
  • 日本のSFの名作に興味がある人
  • 「生き残ったのは南極にいた1万人だけ」と聞いて、ワクワクする人

【ネタバレなし】書評

ここからは、皆に読もうと思ってもらえるように、ポイントを3つに分けてネタバレなしで書評をしていきます

読もうか迷っている方は是非ご覧ください!

ーあと十万年・・・も生きのびれば、人類もようやく「文化」の名に値するものをもちうるだろう。

十万年ーそれ以下では、とてもだめだ。

小松左京 著『復活の日』

1.生物兵器の恐ろしさ

「たかが風邪で人が死ぬ」

この一文をここまで怖く感じるとは。

あなたは想像できますか?

だんだんと死亡率が上昇し、病院が患者であふれかえり、人がばったばったと死んでいくその光景を。

終いには、処理が間に合わないために街中に死体が放置され、死臭が充満する地獄の世界ですよ。

たった二ヶ月足らずで。

僕は本書を読んで、ウイルスなどの生物兵器の恐ろしさを、身をもって実感したような気持ちになりました。

本格SFらしく、ウイルスや細菌などの詳しい説明もあり、とても勉強になりましたし、

また、その毒牙にかかった世界の人々が死んでいく描写も、非常にリアリティを持って描かれています。

現実で100%起こらないと言い切れないところが、SFの面白いところであり、怖いところだと思いました。

2.南極の生活

生き残った人類は、南極にいた1万人だけ。

人類の存亡がかかった状況で、なんと

女性が16人しかいない。

それに対して、男性約1万人、つまり1万対16の構図です。

漫画でありそうなシチュエーションですね笑

さて、皆さんならこの状況どう解決しますか?

なんかいろいろな問題が発生しそうで怖いですけど、南極の人たちはこの状況を乗り越えます。

個人的に結構好きな場面なので、皆さんも注目して読んでみてください!

3.作品のメッセージ性

『復活の日』は割と、最初の方から作品のメッセージ性が伝わってきました。

そのせいか、物語に一貫した空気を感じて、すごい読みやすかったです。

人々が絶望の淵に立ったとき、一体何を「思い」、何に「気づく」のか。

僕は、この物語を読んでからというもの、日々のニュースに対する見方が変わりました。

殺人や強盗、いじめだけじゃなく、

北朝鮮のミサイル問題などの国際的な問題もそうです。

足下を見ればそこに根本的な答えがあるのではないか、と考えるようになりました。

まとめ

ここまでの内容をまとめると、

復活の日』は、SF好きなら読んで損はないよってこと。

すごくおすすめできる一冊なので、ここまでお付き合い頂いた方は是非読んでみてください!

読んだ後、「人間とはなんぞや?」と人間の本質とか可能性を考えたくなるような本だと思います!

また、SFが好きな方、宇宙に興味がある方におすすめの一冊!

【書評】『宇宙に命はあるのか』宇宙好き必見の一冊!知識を得られる上に、読み物としても面白い!
この記事では、小野雅裕 著 『宇宙に命はあるのか 人類が旅した一千億分の八』の書評をしています。まだ未読の人向けに、本書の特徴や、どんな人に読んで欲しいのかを解説しています。是非ご覧ください!

Twitterも始めたのでよかったらフォローしてください!

コメント