【感想・考察】映画『ひとよ』作中の気になるポイントを3つに絞って解説!!【ネタバレあり】

【感想・考察】映画『ひとよ』作中の気になるポイントを3つに絞って解説!! 社会派

どうもオオソネです!

今回も面白い映画に出会ったので紹介していきたいと思います!

この記事では

『ひとよ』のテーマや、伝えたいこと、隠された意味など、観て疑問に残るようなトピックについて考察していきます!

どうぞ最後までご覧ください!

【感想・評価】映画『ひとよ』“家族のつながり”をリアルに、ドラマチックに描いた、傑作ヒューマンドラマ!!
どうもオオソネです!今回は『ひとよ』という映画について書いていきます。「万引き家族」を観てから深い映画にドはまりした僕がめっちゃ楽しみにしていた本作。期待を超える面白さでした。“家族”に疑問を感じる人、家族と上手くいっていない人におすすめです!
スポンサーリンク

映画『ひとよ』 あらすじ・評価

映画【ひとよ】予告 11月8日(金)全国公開

まずは、あらすじから!

あらすじ

どしゃぶりの雨降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母・こはる(田中裕子)は、愛した夫を殺めた。 それが、最愛の子どもたち三兄妹の幸せと信じて。 そして、こはるは、15年後の再会を子どもたちに誓い、家を去った—

「これは母さんが、親父を殺してまで つくってくれた自由なんだよ。」

15年前、母の切なる決断とのこされた子どもたち。 皆が願った将来とはちがってしまった今、 再会を果たした彼らがたどりつく先は—

死ぬほど面白い

ほんとに超面白かったです。

是枝裕和監督の『万引き家族』と並ぶほどには面白かった。

“面白い”っていう言葉はちょっと広すぎると思うから言い直すと、

映画の中に表現したいことがあって、それを観る側が感じ取って咀嚼して考えて考えて、自分の意見として新たな血肉となるようなところ

が、すごく魅力的な作品です!

感想・考察【ネタバレあり】

堂下道生と、稲村家の対比の上手さ

映画を観ててずっと不思議だったのが、堂下道生(佐々木蔵之介)がやたらとメインで出てくること

佐々木蔵之介いるか?と途中まで思ってたんですが、実はこのキャラ、めちゃくちゃ重要な役割を果たしています

それでは、堂下道生について振り返っていきましょう。

堂下道生、新人として稲村タクシーに入社して、酒もたばこもギャンブルもやらない善良な性格

何か意味がありそうなキャラなのに、稲村家との繋がりは全然見えてこなくて。

子供と何か訳ありな関係でしたが、でもバッティングセンターに行ったりと、とても楽しいそうで、ほっこりとした気持ちになりました。

そして、ついに衝撃シーン

千鳥の大悟がヤクザ役として登場し、(ここで吹き出しそうになったのを覚えています)

堂下のことを脅しだすんですね。

え、堂下さんやばいじゃんって思った途端、堂下が腹の底からドスの利いた声を出して逆に脅し返します

え、堂下さん怖っって思うのと同時に、ますます堂下がどう稲村家と関わってくるのか謎になりました。

その後のこと。

堂下がタクシーの依頼を受けたと思ったら、実は乗っていたのは自分の息子で、やばい薬の運び屋をやらされていました。

そこから息子とどうなったのかは描かれていませんが、それをきっかけに堂下は壊れてしまいます

「なんで、どうして、俺はこんなに頑張ったのに、どうしてこんなことになったんだ」

ってグワーとなって、ついに酒に手を出し、稲村家の母を誘拐して、一緒に自殺しようとします

酒瓶片手にタクシーを運転する姿はかなりのインパクト。衝撃です。

自殺の理由は、子供に何の思いも届かない親失格の人間だから

そして、ここから大盛り上がりのカーチェイスへのシーンへと続いてゆくわけですが。

やっぱりここで考えなくてはならないのは、なんで堂下道生という人間を登場させたのか

ここ納得できないっていう感想が多くて。

誘拐してカーチェイスがしたいだけなら、別に通り魔的なあれでもいいわけで。

そこには、ちゃんとした理由があります

それは、“親と子供の関係”を堂下道生と、稲村家の対比を通して描くこと

堂下の息子には、自分がどれだけ頑張ったか、息子のためにどれだけ尽くして、あの夜がどれほど楽しかったかが伝わっていなかった

だから「全部あんたのせいだ!」という言葉が息子の口から出た。

それと対照的に、稲村家の子供たちには母親の思いが伝わっていた

だから、誰も母親を恨んだりしなかったし、次男の雄二に関しては必死に母親の言葉に応えようとしました。

これはやっぱり、誰かのための行動だったとしても、相手にその思いが伝わらないと意味がない、ということを表現してるのだと思います。

稲村家にとって、雄二が録音したあの言葉がずっと残っていた、これがとてもとても大きなことで。

だから、母親の思いが子供たちにずっと残り続けた

もし残っていなかったら、母親のことを受け入れられなかったかもしれない。

そんな大事な仕事をしたテープレコーダーが、母親からのプレゼントのエピソードに繋がる、そんな無駄のないところも綺麗な脚本だなと思います。

「失敗したら全部親の責任」という言葉の重み

『ひとよ』の大きなテーマのひとつに、「子供はどこまで親のせいにしていいのか」があります。

稲村家の子供たちは、どこまでを母親のせいにするのか。

という大きな問い。

堂下の言葉がとても大きいですね。

「失敗したら、上手くいかなかったら、全部親の責任」

親だって人間なのだから失敗もするし、時には子供に苦しい思いをさせるかもしれない。

親だって完璧ではない。

でも、子供は親のせいに出来てしまう

実際堂下はそう言われたけど、

稲村家の子供たちは、母親のしたことで受けた苦しみを母親のせいにすることはしなかった。

また繋がろうとしたんです。

映画を観ていて出てくる結論は、

どこまで親のせいにするのか、という線引きを子供たち自身がしなくてはならないということ。

作中でも、「自分たちが変わらないといけないんだ」という長男のセリフもあって。

親のせいにすることと、そうでないこと、その線の外側は自分たちがなんとかしなければいけない。

そんなメッセージを感じる映画です。

雄二の真意と母への思い、データを消した意味

さて、最後に考察するのは、雄二(佐藤健)の真意とその他諸々

雄二は最後まで本音が漏れない厄介なキャラでした。

カーチェイスで母親を守ろうとした時にやっとその本音が明らかになります

その本音とは、

母親の「何にだってなれる」という言葉を実現するために、何を差し出してでも、という覚悟で小説家になろうとしていた

ということでした。

すごいピュアな息子だったわけです。

「聖母は殺人者だった」という記事を書いたのも、全部母親のためで。

結果、それが自分の家族を苦しめるという矛盾した形になっていたことに気づいた

もしくは本音を漏らして気持ちの整理が付いて心機一転となったのか、分かりませんが、雄二は記事のデータを消去しました。

このデータを消したシーンと、最後雄二がタクシーの中から家族を振り返るシーン

この二つのシーンが、主題である「壊れた家族は、つながれますか。」の答えになっていると思います。

過去に区切りをつけ、今を思うこと、それができたことがこれらのシーンから分かるのです。

つまり、家族はつながれたんですね。

まとめ

ここまで映画『ひとよ』の感想・評価を書いてきましたがいかがだったでしょうか?

人類が皆決して無視できない深いテーマに焦点を当てドラマチックに描いている、『ひとよ』。

“家族”とは何だ? 親の責任は? 子供はどう抜け出せばいい?

この映画を観た後、帰り道でぜひ考えてみてください!

めっちゃ楽しいですよ。

それでは、良き映画ライフを!

【感想・評価】映画『ひとよ』“家族のつながり”をリアルに、ドラマチックに描いた、傑作ヒューマンドラマ!!
どうもオオソネです!今回は『ひとよ』という映画について書いていきます。「万引き家族」を観てから深い映画にドはまりした僕がめっちゃ楽しみにしていた本作。期待を超える面白さでした。“家族”に疑問を感じる人、家族と上手くいっていない人におすすめです!

↓まだ間に合うおすすめ映画!!

【感想・評価】映画『マチネの終わりに』音楽と映像の美しさに魅せられる!!「大人の恋愛」を堪能せよ!!
この記事では映画『マチネの終わりに』の感想と評価をネタバレなし、ありのパートに分けて書いています!どんな物語で、どこが面白くて、どんな人に合っているのかを分かりやすく紹介しているので、ぜひご覧ください!
【感想・評価】映画『ジョーカー』「悪」の誕生は、恍惚として。
この記事では『ジョーカー』の感想をネタバレなしで書いています!どんな人におすすめか、実際に映画館に行くほどの面白さはあるのか、本作の魅力をサクッと紹介します!まだ観ていない人、観ようか迷っている人はぜひご覧ください!!

コメント