狂気乱舞!!狂乱は芸術へ!その甘美な魅力に、あなたも虜になる!『Diner ダイナー』評価&感想【ネタバレあり】

映画

「ようこそ、殺し屋専用の食堂ダイナーへ。」

これが、蜷川ワールドか!

心の底からしびれました!

出てくるキャラは中二病をこじらせたイカれた奴ばかり。

美術、装飾、小道具、音楽、それら全てが狂気を芸術に昇華させている。

この『diner』の世界には、まるで毒の棘を持つ薔薇のような美しさがあります。

狂気じみているけれど、息を呑むほど美しい。

悲劇を描いた絵画を観ているかのように、混沌と美のバランスが絶妙なんです。

そんな蠱惑的な世界に浸りたい方に強くおすすめする作品です!

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気になる評価は?

殺し屋というイカれた奴らが荒れ狂う世界の中で、

“オオバカナコ”(玉城ティナ)という普通の人間がどう変わっていくのかを中心に描く本作!

ストーリーにテーマ性もあり、ただ雰囲気に浸るだけのエンタメでは終わりません

魅力的なキャラに、色彩の美しい料理、絢爛でミステリアスな舞台、

と数々の魅力に溢れる本作に僕は大満足でした。

蜷川実花さんの術中にもろにはまってしまった感じですかね。

『Diner ダイナー』パンフレットの中身は?

作中に登場する、芸術作品並みに美しい装飾、美術、小道具、舞台セット、食のカットが

これでもかとふんだんに使われています。

さらに、あらすじに、キャラ紹介、監督・キャストインタビューなど

作品をより楽しむための内容が盛りだくさんです。

スキン演じる窪田正孝さんが、倒れた後もこっそり藤原竜也さんの芝居を見ていたなんてエピソードもあったりして、結構面白かったです!

気になる方は早めの購入をおすすめします!

考察&解説【ネタバレあり】

“スキン”(窪田正孝)が超良いキャラ

僕が個人的に本作で一番好きなキャラが、“スキン”(窪田正孝)です。

「望みが叶わないことが生きる希望になる」不安定さとか、

物語のキーとなって途中で死んでいくところとか、

自分と同じような境遇の人に親身になるところとか、

ほんとに魅力的な脇役だったと思います。

根は優しいやつなのに、どこか歪んでいて、薄皮一枚で現実と繋がっているようなそんな危うさが好きでした。

っていうか、窪田正孝がはまり役過ぎたんでしょう。

夜神月を彷彿とさせる演技でしたね笑

キスシーン

ラストのティナと竜也のキスシーン。

あのシーンいりましたかね?

個人的には、いらなかったような気がしました

というより、なんだか違和感があったというか。

カナコがボンベロに抱いていた思いは恋とか愛の類いだったのかと疑問に思うんです。

それだと吊り橋効果の薄っぺらい関係に見えてしまって。

深い意味として考えるなら、カナコからボンベロに向けたメッセージだったと解釈することもできるかもしれません。

「私のキスに応えるために、絶対に生きて追ってきて」みたいな。

いや、違うか。

エピローグの考察

オランダで店を構えたカナコの元に現れた、ボンベロと菊千代は果たして本物だったのか?

黒服着てましたし、二人揃っていたことを考えても、幻想だったと捉えるのが一番妥当ですかね。

ダイナー看板のチカチカとか、温かみのある雰囲気とか、周りに人が一人もいなかったこととか。

三人の再会がカナコの願望であることが、象徴されているように感じました。

作品全体のテーマ

自分の中の空っぽな部分と戦いながら、ちゃんと自分の頭で考えて、決断して、芯を強く持って生きて欲しいという思いがずっとあって。

そういう、私が下の世代の“妹たち”に伝えたいメッセージや生きていく上でのヒントはすべてボンベロに託して背負ってもらい、カナコという役を通して伝えられたと思っています。

『Diner ダイナー』パンフレット

このメッセージは、追っ手が迫っている中最後にボンベロがカナコに伝えた言葉に詰まっていると思います。

「きちんと自分と向き合え」

「お前が逃げてきたものは、逃げれば逃げるほど追ってくる」

「もう誰もお前を必要としていないことはない」

「あなたは?」

「…いらなくはない」

そしてエピローグでのカナコの言葉。

「本当に探していた自分の居場所は、自分にしか見つけることができない」

本当にやりたいこと、本当の居場所のその答えは、自分と向き合って、自分で見つけるしかない。

そして、その見つけたものを掴めるかどうかも自分次第なんだ。

あの狂気の裏に、まるで正反対のような熱いメッセージを持っている『Diner』。

改めて、蜷川実花さんのすごさを感じました。

まとめ

ここまで『Diner ダイナー』の評価・感想を書いてきましたがどうだったでしょうか?

まだ観ていない方はぜひ劇場へ!

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