【感想・評価】小松成美『M 愛すべき人がいて』身を滅ぼすほどの大恋愛!平成の歌姫誕生の物語!!

感想『M 愛すべき人がいて』 恋愛

どうもSoneyuです!

年間300冊の本を読む本好きで、普段は書評や映画の記事を書いています!

ネタバレなしで紹介していくので、まだ読んでいない人はぜひご覧ください!


Soneyu
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まさに「身を滅ぼすほどの大恋愛」でした。事実は小説より奇なりなんて言いますけど、本当にすごい人生歩んでますね。ぼくあまり浜崎あゆみさん知らないんですけど、この機会に曲を聴いてみようと思いました。多分読んだ後だと感じ方変わりますよね。

そんなにページ数なかったので、2時間ほどで読み終えました!

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あらすじ

博多から上京したありふれた少女・あゆを変えたのは、あるプロデューサーとの出会いだった。やがて愛し合う二人は、“浜崎あゆみ”を瞬く間にスターダムに伸し上げる。しかし、別れは思いのほか、早く訪れ…。歌姫誕生に秘められた、出会いと別れの物語。

こんな人におすすめ!


  • 浜崎あゆみのファン
  • 大恋愛に興味
  • スターとしての人生を知りたい

Soneyu
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ファンは必見でしょう!

ファンじゃないぼくですら、こんなに心を動かされたというか、感じるものがあったんですから。

ファンであればあるほど、伝わるものがあるはずです!

感想【ネタバレなし】


なぜこのタイミングで本を出したのか?

意外なミーティングの場をきっかけに、2人の過去の恋愛は、書籍化されることになった。幻冬舎の担当編集者はこう語る。
「浜崎さん、松浦さん、そしてサイバーエージェント社長の藤田晋さんが一緒にいる場で話が盛り上がり、その場で藤田さんが弊社の見城(徹社長)に電話を入れて、企画が動きだしたそうです」

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190906-00010001-flash-ent&p=2

このタイミングで本を出版した理由については昨年、浜崎がデビュー20周年を迎えたことを挙げ、「大きな節目の年にあたり、さまざまな思いを形にしたいと思っていた。また平成から新しい時代に入るにあたり、これからも歌い続けていくと、ステージに立ち続けていくということの覚悟の表明を何かの形でしたいと思った。それを浜崎さんと松浦さんで話し合っていく中で、過去の思い出をいま知っていただくことで、そうした決意を伝えることができたらと思ったそうです」と説明した。

https://www.sanspo.com/geino/news/20190801/geo19080111570016-n1.html
Soneyu
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大恋愛を描いた小説でもあり、これからの活動の覚悟を表明する小説でもあったというわけですね。

叙情的な心情表現

小松成美さんの文章力がすごいですね。

まるで乗り物に乗っているかのように、浜崎あゆみの心情のアップダウンに合わせて、心を揺さぶられました!

浜崎あゆみの心情をリアルに、そして叙情的に描き切っている。

大筋では事実を追っていると思うんですけど、「事実に基づいたフィクション」のフィクションの部分は、こうした小松成美さんの繊細な文章表現のことを指しているのだと思います。

もしかしたら物語的に少しアレンジしたところもあるのかもしれないけど。

こうした小松成美さんの表現も、本作の物語としての面白さを高めている要素のひとつなのは間違いないです。

世間から見た歌姫と、本当の自分

ぼくが本書を読んですごく感じたのが、大衆ってあまりにも何も知らないんだなってことです。

世間から平成の歌姫と喝采を浴びた浜崎あゆみが、光り輝くステージに立つとき一体何を思っていたのか。

少なくともぼくがイメージするアーティスト像からは想像もつかないような思いを、浜崎あゆみさんは抱えていたのだと思います。

アーティストとしての浜崎あゆみと、一人の人間としての本当の浜崎あゆみ。

上に行けば行くほど大きくなるこのギャップに、浜崎あゆみさんは何を思っていたのか、どうやって受け止めたのかを描いているのも、この小説の面白いところだとぼくは思います。

曲を聴いてるだけじゃ分からない、歌詞に込められた気持ち

本書では要所要所で、浜崎あゆみさん自身が書いた歌詞を引用する、という表現方法を取っています。

Soneyu
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この歌詞がめっちゃ深い。

というのも、小説内での浜崎あゆみさんの心情と被ってくるので、歌詞の言葉一つ一つの意味が鮮明に理解できるんです。

「この言葉はこういう思いを表しているんだな」とか、「ここなんて気持ちそのままじゃん」って歌詞のメッセージというか、伝えたいことがちゃんと伝わってくる。

多くの歌詞ってあんまり意味が理解できなかったり、手がかりが少なくて何を伝えようとしているのか、よく分からないことが多いと思うんですけど、本書は違う。

本書を読むと、歌詞の意味がもろに伝わってくるので、読み返せば読み返すほどに理解が深まっていくと思います。

ファンにとっては、今まで自分が感じていたイメージと違うところが見つかったりして、そういうところも面白いんじゃないかと思います。

身を滅ぼすほどの大恋愛

本書のテーマである「身を滅ぼしちゃうほどの大恋愛」

Soneyu
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誰しもが一度は憧れますよね。大恋愛。

一言で言うと、本作の大恋愛は、とてもきれい。

肉体的なものを求めるんじゃなくて、互いが互いを精神的な部分で欲していて、

「その人が隣にいるだけでどんなことだって乗り越えられる」、そう思える関係なんです。

ただその人のことを思って、その人のことだけを考えて。

これ以上に美しい恋愛の形がありますか?ってぐらいきれいだと思う。

ただですね。

この大恋愛は、「確かに憧れるけど、ぼくにはちょっと重すぎるかな」、なんです。

結局それこそが、浜崎あゆみのスター性というか、スターになれた理由のように感じました。

この「特別性」こそが、浜崎あゆみの人生を切り開く鍵であり、人生そのものだったのでしょう。

その特別な人生がどのようなものだったのかは、ぜひ本作を読んで確認してください!

まとめ

ここまで小松成美著『M 愛すべき人がいて』の書評をしてきましたがいかがだったでしょうか?

浜崎あゆみさんのファンはもちろん、本書は小説としての面白さもモリモリに詰まっているので、単純に物語として楽しむこともできると思います。

平成の歌姫と言われるスターが一体どんな人生を歩んできたのか、興味のある方はぜひ!

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